2011-02-06

2011.02.06 イストラ半島紀 4:朝、上々 

4 朝、上々

 とても爽快、心地の良い朝。ホテルの朝食はそんな朝にふさわしく、とても優しいメニューだった。ふわふわの卵にハムやらソーセージ、サラミなんかも添えた。パンも種類が豊富だから、ハムとの組み合わせを楽しめた。コーヒーは日本のファミリーレストランなんかでよく見かけるあのマルチマシーンが設置してあって、こちらも種類は豊富。安宿でもこのスペックなら十分じゃないか。ユーロ圏だから日本と物価はほぼ同じ。日本の同等のビジネスホテルよりいいかもしれないな。そんな風に感じた。

 食後、ブランコの誘いにのってホテル周辺の散策に出ることにした。とっておきは目の前に広がる湖だった。ヴェルダー湖といって、この辺りでは一番大きな湖らしい。ブランコは他にもたくさんの地域情報を提供してくれた。この地域には、他にも小さな湖が点在していること。目の前の幹線道路を北へ少し行くと、‘モーツァルト通り’という名の道があり、モーツァルトとの関係は不明であること。加えて、この辺りに関係があるのはむしろ、ブラームスであることなど。確かに、創作活動に打ち込めそうな、落ち着いた美しい景色がそこにはあった。

 ホテルに戻り地図を眺めていると、どうしても気になることがあった。予定では初日の宿はスロベニアのはずなのに、ここはまだオーストリアではないか。ミュンヘン上陸からまだ半日。昨夜に続いて早くも二度目のブランコマジック。これはなんだかおもしろいことになってきたぞ。こうなりゃどこへでもつれていけ。哀愁程度の程よい不安と、突き上げてくる未知への期待で、旅気分はいよいよ上昇気流に乗り始めている。快走ルノーに乗り込んで、アウトバーンを一気に南下しよう。アドリア海まで突き抜けんばかりに。今夜の宿はオパティアだ。半島付け根のリゾート地。移動距離が距離だけに、寄り道候補はあまりない。

つづく

Mateo=Rich

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